暇を持て余した大学生の読書記録(『ゴーストハント1~7』小野不由美)

みんな!!!!!!!!!!本……………、読んでる…………?????

 

……………ごめん、クソカスバナー広告みたいな導入になっちゃった……。インターネットに浸かりすぎだね良くないな。

いやね?人生の夏休みと言われる大学生活、またその中の「夏休み」という期間真っ只中な訳だけど、ま~やることがなかったのよここ5日くらい。そんで4月から寝かせてあった積ん読を消費したわけ。その本ってのが『ゴーストハント1~7』(小野不由美)。元々中学んときに図書室に置いてあった単行本を読んでて、めちゃ面白かったって記憶があったから、たまたま寄った本屋で単行本見つけた時は運命を感じたね。衝動で置いてた巻全部買っちゃったもんな。馬鹿に金もたすな。

でも読んだの中学生のときだし、その面白かったてのも中学時点の感性での話だから今読んでもイマイチかもなぁなんて思ってたけど、結論、お………おもしれ~~~~~~~~~~~~~~~~~…………となったのでこうしてまた冗長な文章を垂れ流してんのよ。よければ付き合ってね。

 

さあ件の『ゴーストハント』がどういうシリーズなのかというと、ひらた~く押し並べて言えば「ホラーミステリー」(そんなジャンルがあるのかは知らない)だと勝手に思ってる。主人公たちのもとに舞い込む不可思議な事件を様々な手段で解決していく……っていうのがシリーズ通しての構成だ。その「様々な手段」ってのは除霊、浄霊、呪詛返しetc etc……。

というのも「個性豊か」などという月並みな形容では言い表せない登場人物たちに起因している。ごくごく普通(?)のJK、超絶眉目秀麗、裏腹に性格は最低謎まみれの若きゴーストハンター、そのお付きの道士、長髪の破戒僧、ケバい巫女、胡散臭い関西弁のエクソシスト、見目麗しい高校生霊媒師などなど。聞くだけでも胡乱な連中だが、一応腕前はたしか………らしい。

なんでそんな曖昧な言い方になるのかと言うと、全員常人には成し得ない技をもっているのは確かなのだが、どっかの寺生まれのTさんよろしく「破アッ!!!!」するだけで万事解決☆とはいかないのである。祓えるもの祓えないもの、見えるもの見えないもの、除霊できる条件できない条件……それぞれが得意とするものが異なる彼らは共同戦線を張ることになる。

ここがこの物語の大きな魅力の1つだと思う。いやマジで。

 

で肝心の内容なんだけど、いやもう散々言うけどマジで面白いのよこれが。ちゃんとミステリーしててホラーしてる。……ごめん馬鹿みたいになっちゃったけどガチだから許して。

例えば第1作目、「ゴーストハント1 旧校舎怪談」ではいろんな怪談が囁かれる主人公が通う学校の旧校舎で起こる不可思議な現象を解明していくってストーリーなんだけど、こう聞くとさ、なんかしら霊的ななにかがなんか悪さしてるって流れになると思うじゃん?違うんよな……まず調査に使うのは集音マイクやサーモグラフィ、私の頭じゃ覚えらんないような精密機器等々。でそれらを使って出た結論は「地盤沈下や建物の老朽化がもたらした異常」。そう言われて納得できるだけのエビデンスや信憑性がある。でもほんとにそうなのか………?っていうどんでん返しもあるんだけど、ネタバレになるからやめとくね。

え、意外じゃん?????心霊現象じゃないんだ????ってなるじゃん???そうなんよ、それがそもそも霊的なもののせいなんかそうじゃないんかの解析から始まるから、これが単純なホラー小説たり得んのよな。

しかも、その霊現象もすごい科学的な?分類や検証を経て定義されてるのがいい………。例えば地縛霊や地霊の違い、ポルターガイストの定義、「超能力」と呼ばれるものの分類等々が専門的な知識をもって説明されてる。最高にアツくない………???オカルティックなものが大好きな人はちょ~~~~~~~~~~~~~~~ハマると思うな。

でホラー部分もちゃんと、いやそれ以上にホラー。映像作品みたいに音や光でいきなりバー-----------ーンッッッッッ!!!!!!!!!ってできないかわりに文字でじっとりとした恐怖描写がされていく。烏頭の私が5,6年前に読んだにも関わらず怖いシーンの描写を覚えてたくらい怖いし、大人になろうかという人間が、夜中小走りではばかりに行くくらいには怖い。

「それ」が出てきたときももちろん激怖なんだけど、出てくるまでも死ぬほど怖い。例えば最終巻では、「霊障が起こっているにも関わらず登場人物たちが全然気づかない」っていう描写があるんだけど、何か直接的に「怖いもの(血とか内臓とか敵意のあるおばけとか)」が書かれてるわけじゃないのに読者に「やばいやばいやばい」と思わせる臨場感がある。文体は一昔前のティーン向けって感じだからなめてかかるかもしんないけど、こえ~~~~~のよマジで。読んで………。

 

そんなわけで、超面白い笑いあり涙あり恋愛あり推理ありホラーありオカルトありの「ゴーストハント」読んでみてね!!!!!!

 

【超余談】

てかあたしって前世で読書感想文に村焼かれたんかくらい読書感想文嫌いなんだけど、好きな本ならこんなに書けるのね………新発見だわ………。

オカルティックなものが好きってのは自覚あったけどどのくらい読んでんだろと思って書き出してみたら

ゴーストハントシリーズ

しゃばけシリーズ(家鳴が好きで、中学で学校がやってた句会もどき的なやつにそれテーマで詠んだ句出したら俳句の先生に「江戸時代の人間がおる」って言われた)

心霊探偵八雲シリーズ

バーティミアス

鬼灯の冷徹

・妖怪アパート

・怪談レストランも読んでた気がする

・四ッ谷先輩の怪談(ハイキュー!!の先生が昔描いてたやつ。いまだに読みたくなるくらい好き)

ダレン・シャン(幼き頃に漫画版読んだら怖すぎてトラウマになった)

え、読み過ぎじゃね??????引くわ………